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Title

九九をとなえる王子さま(はまのゆか あかね書房)

Overview

バンド「スムルース」のアルバムの仕事でご一緒したはまのゆかさんから依頼を受けた、かけざん九九がテーマの絵本。

主人公が九九を順番にクリアしていく様子をゲーム風に、とのリクエストから、本文ネームの枠線(王子のステータスによって色が変わる)などは昔のRPGを意識して作った。奥付などの数字が広がるイメージは、制作時にたまたま行われたクラフトワーク来日公演で観た「Numbers」の映像から着想した。表紙本体もカバーと別パターンで洋書風にしたり、小さなアイデアを盛り込んで、はまのさんらしい可愛い本に仕上がった。

絵本の制作にデザイナーが企画当初から関わり、全体としての一体感を高めていく本づくりは、今でこそ当たり前に見られるが、この当時はまだ少なかった。この時の絵本との関わり方が、その後の自分の絵本デザインの基準になっているように思える。

九九を物語にのせてお話しするように覚えるというコンセプトもユニークで、発売後10年以上経ても増刷を多く重ねているとのこと。

本作を通して知り合ったあかね書房の編集さんと、『よめる よめる もじの えほん』や、ロングセラーの「わかったさん」シリーズなど、その後も長く続く関わりが持てたこと。また、刊行記念トークイベントに来場した生活クラブ生協の関係者からお声がけをいただき、ブランディングデザイナーとして関わる機会を得るなど、個人的には人生の大きな転機ともいえる仕事だった。

広げるとポスターになるカバー。POSコードはシールではがせるようになっている。

広げるとポスターになるカバー。POSコードはシールではがせるようになっている。

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